わたしと甥の走馬灯

障がい者の甥っ子と過ごした15年そしてこれから

陽だまり

その公園には小さな沼のような池があり

張り巡らされた危険防止の策に手を掛け

ゲル君が見つめる先には


風が凪ぎ穏やかな日差しが反射する水面だけ


こんなときゲル君は何を想うのか


いつも思い想像してみるけれど

彼の心の中は水面に投影されることはない


まるで置物と化したかのようなゲル君の横顔


優しい陽だまりのある午後の想い出